メイカーズフェア2018 1日目

8月4日、5日とメイカーズフェア2018に出展をしています。

今回は、「現代解釈版 花見重箱」を出展しています。
作成の意図は、デジタル工作機器と、それを利用できる場であるFAB、場に生じるコミュニティによって実現される「テクノロジー民主化」を具現化するためです。

従来、花見重箱は長年の修行を経た職人により丁重な細工が施され、貴族階級だけしか所有することが出来なかったものでしたが、デジタル革新により自分自身で、僅かな修練により「自分自身が良いと思えるもの」を短期間かつ高精度に作り上げることが可能となりました。

正直地味な作品ではありますが、何十人かの人が関心を持ってくれました。
「これはいいものだ、是非続けてください。」と仰ってくださった方や、
「知合いの誘いで来たが、MFTは難しすぎてよくわからなかったが、この作品を見たら何か作ってみたくなった」と言って下さった方に出会いました。
写真に納めて貰うこともありました。

FABへの参加考える人に、自分自身の実体験を元に検討する人への後押しにも繋がり「作る人」=「メイカーズ」の裾野を広げることにも僅かですが、貢献できたと思います。裾野の広がりがイノベーションの素地になるのだと考えています。
また、想いを共感をして貰えたことは、本当に素晴らしい出来事でした。

更に、日々の生活の中に革新の余地は限られているのかも、と思うことも時々あるのですが、「好きな事を突き詰めた先には、幾らでもある」と気づけたのも大変に得るものがありました。

明日も大変に楽しみです。

f:id:x-collective:20180804223926j:plain

f:id:x-collective:20180804223339j:plain

f:id:x-collective:20180804223246j:plain

 

 

メイカーズフェア東京2018

f:id:x-collective:20180721100003j:plain
8月4日ー5日に開催されるメイカーズフェアに出品いたします。

【日時】
  2018 年 8 ⽉ 4 ⽇(⼟)12:00〜19:00
  2018 年 8 ⽉ 5 ⽇(⽇)10:00〜18:00
【場所】
  東京ビッグサイト ⻄ 1・⻄ 2 ホール
  おおたFabブース(C-01-01)
【出品内容】
  現代解釈版花見重箱、モニタースタンド他

是非ブースへお立ち寄り下さい。
皆様にお目にかかれる事を楽しみにしております。

自己紹介

自己紹介

DAIと申します(FaceBookでは実名)。趣味は旅行で7年間で21ヶ国訪問、地球4.8周ぐらいしています。ガジェットが好きで、どうやって使うかを考えることが好きです。

 

何を仕事にしているか

IT企業に勤めています。新規事業の立ち上げに関わらせて貰うことが多く、様々な業界の進化に関われることが楽しいです。

 

自分の時間で作っているもの

最近、秋葉原から欲しいものがなくなり、台湾や韓国の電気街も見て回りましたが目新しいものが少ないのです。

そこで「欲しいものを探す事」から、「欲しいものを作る事」に週末の時間の使い方を変え、17年11月からFABを利用し始めたところ、レーザーカッター(以下LC)の面白さに嵌まりました。

これまでに、アクリル素材を使って実用のために壁掛け時計、PCモニタースタンドを作り、練習のために某巨匠建築家のステンドグラス風の窓を作りました。 

f:id:x-collective:20180117053208j:plain f:id:x-collective:20180117053215j:plain

今まで職人が何十年と腕を極めて作っていたものが、LCに触れて2ヶ月で出来てしまった!と言う驚きを体感しています。

この先は、オリジナリティを出して、見惚れるIoTデバイスに進化させたいと考えています。

 中国経験

深センと言うところが面白いらしいと聞いて、17年12月に1泊2日の弾丸旅行をして、その電脳都市ぶりに衝撃を受けました。

現地では、地下鉄+シェアサイクル+WeChatPayで行動していました。言語はVoiceTra様(翻訳アプリ)にお願いしています。

 

「ハードウェアのシリコンバレー深センに学ぶ」と
「メイカーズのエコシステム」感想

前述の理由で深センを訪れ、衝撃を受け、自分の感覚との答え合わせの為に、帰国後にこの2冊を読みました。

 

「メイカーズのエコシステム」では

私が今ひとつ言語化できなかったメイカーの本能的なモチベーションの源泉、打率の高くないクラウドファンディングへ出資する動機、作品を売ることが「販売」ではなく「頒布」であることの解説があり、最新の概念をキャッチアップするのに役立ちました。

今日の深センが生まれた背景が、ここまで体系的に整理されているのも希有だと思います。

観察会参加者のレポートも珠玉で、深センのPCB生産現場の実情を「サンハヤトが二度見するレベルの素朴さ」と説明するくだりでは、まだ見ぬ工場の情景が伝わってきます。

 

次に「ハードウェアのシリコンバレー深センに学ぶ」では

外からは知ることの出来なかった深センのプレイヤーの関係性が、理解が出来ました。

私なりに整理すると、下図のように関係しており、方案公司とその周辺プレーヤーを活用するためには、なぜ仲介者が必要かということも、中国での商習慣や価値観も含めて理解できます。

f:id:x-collective:20180305172613p:plain

驚異的なスピードで開発・生産が出来る背景に「野良クリエイティブ・コモンズ」とも呼べるような仕組みがあることも分かりました。

#”野良”と表現したのは、権利者の意思に関わらず共通基板/金型となる部分です。一方で良いものがデファクトスタンダードになる仕組みでもあり、権利者への還元策さえ生まれれば、良い仕組みでもあると言えます。(2018年1月20日 追記)